第48話

あれから3週間がたち。


7月中旬、ついに文化祭本番を迎えるまであと一日となった。


文化祭の期間は3日。


教室はカフェのように彩られ、

みんなでお揃いの水色のTシャツを来ていた。


委員長を中心にスケジュールや係分担などをみんなで確認しあった。


「じゃあ!各自係の仕事が終わったら解散!」


「はーい!」


最後の文化祭といことで、係の打ち合わせだけではなく、誰と一緒に回るかなども話していた。


私も里奈と他の友達と4人で回れるようにシフトを組んでいた。


けれど、


「ごめん!」


里奈が手を合わせて謝ってきた。


「ず、ずっと好きだった人に一緒にまわろって、最終日に言われて…も、もちろん2日間はみんなで回りたいんだけど…」


流石に驚いた。

里奈からそんな話を聞いたことはなかった。


けど、応援しない理由がない。

他の2人もそう思ったようで、


「全然大丈夫。ってか後夜祭まで頑張って」

「里奈の好きな人何組?羨ましい〜!」


と話している。


私も

「里奈、楽しんでね」


そういうと里奈は笑顔で「ありがとう!」と言った。


恋する女の子はこんなにも可愛いのか、

そんな余計なことを思った。

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