違う誰かを好きな君へ

第39話

「だる…」


頭がガンガンする。


カーテンを開けたままにしていたので日がさしてきて眩しい。


けれどそれすらも気にならないような頭痛だ。


「はぁ…」


咳をしても…という言葉があるように、

ため息をついても家には私しかいない。


母が置いてくれたのだろう、机の上にメモとスポーツドリンクがある。


【冷蔵庫に食べ物。食べられたら食べてね】


ありがたいと思うが、頭痛でやはり起き上がる気になれない。


なんとか手を伸ばしてスポドリをとり、喉に通した。


バタンともう一度布団に倒れ込み、寝る前に一応スマホを確認した。


里奈からのメッセージと玲唯からのメッセージ。


なぜか玲唯のメッセージは見たくなかった。


ーどうせ邪魔者はいないんだから…。


詩織ちゃんと楽しそうに話す玲唯を想像する。


また頭が痛くなってきた。


里奈に現状を説明した文をうち、スマホをおいた。


目を閉じて数秒後には、眠りについていた。

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