第38話

「顔真っ青じゃない。大丈夫?」


「え?」


変な夢を見ていつもより1時間も早く起きてしまった。


二度寝しようにもできず、顔を洗おうと降りてきたところで、起きてきた母に会う。


「そんなに顔色悪い?」


「悪いわよ。ちょっと熱測りなさい」


そう言われ、リビングのソファにフラフラと座り、熱を測った。


ー38.6。


フツーに熱。


文化祭の準備がーっと母に伝えても、却下され、渋々ベッドに戻った。


自覚はなかったが、寒気を感じ、熱が上がっていくことはわかった。


ー変な夢を見たせいだ。


里奈に連絡をしておき、また眠りについた。


ーもう悪魔なんて見たくない。


そう思ったせいか、深い深い眠りについた。


玲唯が朝私を迎えにきていたことを知るのは、その日、もう一度目が覚めた昼のことだった。

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