第35話

「あ、部活のダチからの連絡だ。わり、また相談にくるわ」


そう言って玲唯は軽々とベッドを越え、ベランダからまたなーと言って消えていった。


ー私、今何しようとしてた?


玲唯の顔が近くにあって…、それで…


口元を抑えてベッドに倒れ込む。


歯止めがきかない。


コントロールがどうしてもきかなくなる。


恋ってどうしてこんなに人を狂わせるんだろう。


ー私、玲唯に…


ーーーしようとしてた。

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