第8話
「玲唯、志望校決まった?」
「うーん、まだ悩んでる」
「そっか…」
何気ない会話をして高校への道のりを進む。
玲唯はスポーツ推薦の話が来ているらしく、その話は玲唯のファンの中に瞬く間に広まった。
私の志望校とは離れた土地の大学ー。
もうこんなふうに一緒に歩くことはなくなっていく未来が待っているのだ。
「そんな楓は決めたのかよ」
「う、うん…」
「さすが真面目な楓だなー」
ニカッと笑う玲唯。
そんな笑顔に心臓が痛くなった。
ー玲唯と同じ大学がいいー
そんなことは口が裂けても言えなかった。
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