王子と呼ばれる王子様

第63話

「ここは…」


白い天井。


横を見るとお洒落なサイドテーブルが置いてある。


ゆっくりと身体を起こすと、青が基調なベッドに寝ていることに気付いた。


ふかふかで気持ちのいい素材でまだ寝ていたくなる。


その時ガチャリ、とドアが開いた。


「気がつきましたか?」


「天王寺くん…」


天王寺くんの手にはお盆とマグカップがある。


「ココアを入れてきました。胃に優しいので。お嫌いですか?」


「いや…ありがとう…」


温かいマグカップを受け取って飲むココアは想像以上に美味しかった。


「あの、天王寺くん、ここは…?」


「ああ、俺の家です」


!?!?!?

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