第32話

作法も何もかもなっていない女の子。


女の子?


あんまり変わらない?


いやでも、

綺麗な顔に幼さが残る。


王座から見る彼女は一際輝いていた。


白い肌に綺麗なブロンドのヘア。


体にフィットした水色のドレスは身体の線の細さを表している。


キョロキョロとしているのは城が初めてだからだろうか?


「父上…」


「なんだ?」


「見つけました。生涯の伴侶を」


「え…」


俺はすぐにダンスホールへおりた。


一際目立っている彼女の目は前に行く。


ーねえ、君の名前を教えて。


スッと手を出して、彼女の手をとった。


「はじめまして、プリンセス」

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