第7話

「桜の隣、空いてるじゃん。莉音、座れよ」


「何言ってるの!カレカノで座りなよ!」


「か、カレカノって…莉音…!」


桜が顔を赤くする。


結局は翔太のゴリ押しで座らされたのだが、翔太は私の前でなく、桜の前に立った。


当然…だ。


「桜、今日の宿題見せてよ」


「翔太は自分でやりなさい!ね、莉音」


「あはは、そうだね!」


笑ってられる自分に拍手を送りたい。


えらいぞ、私。


涙が出るのを堪えていて。

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