第18話
初めて見る驚いた表情に悪戯心が芽生えた百合は、男の舌に指を絡ませた。抵抗されそう瞬間を見計らって、続けざまに指の腹で性感帯である上顎を撫でる。
肩がピクリと反応したのを確認した百合は、ニコリと微笑み口を開いた。
「可愛いね?」
その瞬間、我に帰った男は百合の手首を掴み指を引き抜いた。
「てめえ。一度痛い目見ないと分かんねえか」
「もう分かってるよ」
「あ?」
意味深に微笑んだ百合に眉を顰めた紫藤は、聞き分けのない女に苛つきながらも、背中を支えつつ起き上がらせた。
その拍子に、百合はギュッと男の胸に抱きついた。
「おい、」
「ねえ、シよ?」
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