第4話
「嘘つき。どうせ追い出されたんでしょ」
「追い出されたっていうか、逃げてきたのよ」
「俺からも逃げたもんね。そしてこの二ヶ月、何の音沙汰もなし」
「ふふっ。ごめんね?」
「笑い事じゃ無いし!ずっと心配で何度も連絡したんだよ!そしたら普通に店で働いてるし。酷い……」
「ごめんなさい。今日は仲直りしにきたのよ。だからそんな怒らないでよ〜」
「別にもういいけどさ。安否確認くらいはさせてよ」
二ヶ月前に少しの間、体の関係を持ったが、ルール違反された事により即座に紳悟の家を出た。たとえ可愛くてもルールはルールだ。
しかし、紳悟は百合の相手にとするなら苦手な部類のはずだったが、この歳で青臭さが残っているところがどうにも可愛くて気に入っているため、絶縁なんて考えはなかった。
私の気を引くために、店に会いに来ない有りがちな駆け引きをする所なんて抱き締めたくなってしまう。
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