第70話
「どう考えてもババァなのに、お前も悪い奴だな!!まぁ、おかげで飯が食えるぜ」
明日香さんを気にしながらいつもとは違って小声で話す陸斗さんにつられて私もひそひそ声で話し始める。
「いや、私は本当に思った事を口にしただけですよ!!可愛いらしいじゃないですか!!」
茶髪のボブヘアーがとても可愛いらしく、肌もモチモチで綺麗なため実年齢よりは若く見えると本当に思ったのだ。
「は?……お前、目おかしくねぇか?おまけにデブだぞ?」
デブって……。
「もう、陸斗さん!!女性にそんなこと言ったら傷つきますよ!!す、少し、ふくよかなだけじゃないですか!!」
「あ~ん?お前俺に楯突く気か?そもそもお前のせいだぞ、この野郎!!」
「うわっ!ちょ、きゃーっ!!」
陸斗さんは小声から一気に大声へと変わり叫びだした。
そして私の脇腹をゴツゴツとした指が遊ぶように動きる。
「ちょ、いやっ!!……ふふっ……く、くすぐったい、です!!離して、ください!!きゃーっ!!」
「どうだ!!俺のくすぐり攻撃は!!」
「……ご、ごめんなさい!!……ふふ、もうダメ、です、許してください!!」
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