第55話

「椿まだ16歳だったんだ?まだまだ子供だね。どうりで泣き虫さんなわけだ」


「俺の一つ下くらいかと思ったぜ」


「私何歳に見えるんですか?!」


「21くらいだと思ったんだけどな」






21歳?!5歳も老けて見えるの?


私、これでも高校一年生の年なのに……。


思いがけない数字につい落ち込んでしまった。






「あんたら、女心がまるで分かってないね。椿、あんた大人っぽいだけだから気にする事ないわよ。いいじゃない。美人で可愛いくて、おっぱいもデカイんだからさ!!」


「確かにでけぇな」






そう言って陸都さんが私の胸元に視線を移したため私は慌てて両手で胸元を隠した。






「……ギャハハハっ!!……俺は陸都だ、よろしくな巨乳!!」






え?巨乳?なにそれ……やだ……。






「やっと自己紹介だね。私は凛。26歳。こいつらより年上よ~」






金髪のロングヘアを一つに結んでおり、顔立ちも整っていてとても綺麗だと思った。






それから、自己紹介を順番にしてもらった。



明日香さんと達輝さんは笑顔で対応してくれたが、類さんとまだ幼い男の子だけはは少し違った。

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