第50話

「うわ~!!すごい!!」



当然広いんだろうなと予想はしていたが、思った以上に広くてワクワクしながらシャワーを浴びる。


一通り洗い終えゆっくりとお湯に浸かると体の芯まで暖まり頬が緩んでいく。






「ふぅ……あったか~い」






気持ちいい~。


こんな広い温泉を一人占めするなんて贅沢……。






シャンプーなども借りさせてもらい、体も十分に温まった頃、結構な時間がたっていた事に気付く。


そろそろ出ないと!!






脱衣場に向かい、急いで体をタオルで拭き始めた。籠の中には、ベルベット生地のピンクのワンピースが置かれている。






「ワンピース可愛い……私がパジャマに使うなんて勿体ないよ……」






あっ、下着も用意してくれたんだ……。


なんだか申し訳ない。


後でもう一度しっかりお礼言わなきゃ!!






急いで着替えを終わらせると、待たせていると思い髪は乾かずに軽く拭いて済ませ自分の脱いだ服を持ち大浴場を後にした。






気持ち良くてついつい満喫してしまった事に後悔が押し寄せ小走りでさっきのリビングへと向かう。

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