第46話
思わず我が目を疑ってしまっていると視界の先に大きなプールが目に入った。
……え?プ、プール?!
自分の部屋より遥かに大きいプールが置かれている事にまたしても衝撃を受けていると、他にもソファーやらテーブルなど、どれも高級な家具ばかりが外にズラリと並べられていた。更に驚いた私は
目をパチパチとせわしなく動かしてしまう。
「こんなに立派なお家見たことないです」
「7人住んでるからね。普通だよ」
この世界の人達の普通が分からない……。
たった数時間で私の瞳には衝撃なものばかりが映っていた。
階段を上り、歩みを進めると高級そうな大きい扉に辿り着いた。
雅久さんがドアノブに手を掛けると緊張からか無意識に体を雅久さんにすり寄せる。
「大丈夫だよ。俺がいるでしょ?」
こくこくと頷く私を確認した後、扉が開かれた。
すると目の前には広々とした玄関が広がり靴が沢山並べられていた。
確か7人で住んでるだよね……皆いるのかな?
「ほら、椿。早く靴脱ぎな」
「あ、は、はい!」
靴を脱いで丁寧に揃えた私は、自分の存在を最小限に抑えるためにボソッと「お邪魔します」と呟くと用意されたスリッパをそっと履いた。
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