第41話
ん……?
ふと顔に冷たい液体がかかり空を見上げるとポツポツと雨が降りだし始めており、いつの間にかお月様は隠れどんよりとした空模様に変わっていた。
「降ってきちゃった。急ぐよ」
再びお姫様抱っこをされ、更に色濃く輝く街へと足を踏み出す。
自分で歩かない事に抵抗感を抱いてしまうけれど、歩く方が迷惑をかける気がするため大人しく身を委ねる。
「あの、無理しないでくださいね?」
「大丈夫だよ」
うぅ~早い……でも慣れないと!!
そう思った矢先、目の前にとても大きな鳥が現れた。
「え、鳥!?」
「おー、ラッキー。乗ってくよ椿。乗れたらだけど……」
「乗る?何言ってるんですか?危ないですよ!」
「大丈夫だよ。比較的大人しい生物で攻撃的な鳥じゃい。人間の言葉も少しは理解しているみたいだし。でも、好き嫌いが激しい。俺は一度しか乗った事がないんだよ」
そんな鳥いるの?!
3メートル以上あるであろう大きな体に青い翼。その迫力に気圧され思わず雅久さんにしがみついてしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます