第39話
「が、雅久さん……私の顔、そんなに変でしたか?」
「いや?可愛いよ」
「……あ、あの」
「ふっ、残念。涙乾いちゃってるよ。……まあ、最初から乾いてたけど一生懸命だからさ?面白くて……ごめんね、椿?」
「……ひ、ひどいです!凄く恥ずかしかったんですよ!」
「椿が意地悪するからだよ」
「い、意地悪なんてしてませんよ」
「でも、なんだかんだ素直なところ可愛いよ。……俺、強制するのはあまり好みじゃないからさ……本能のままに動いてほしいんだよ。うん……可愛いかった」
「……素直になってしまうのは、が、雅久さん、だから、その……」
最後の方はモゴモゴと言葉を詰まらせてしまう。
「……食べたくなってきた。……味見だけ、ね」
「たっ食べ?」
雅久さんが再び耳を疑うような言葉を発した事により、あたふたしていると、
えっ?!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます