第6話
体を思い切り水中に叩きつけられ思うように動かせずにいると瞬く間に水が口の中に入り込んでいく。
「ゴホッゴホッ!!」
苦しい。息が出来ない。
徐々に力が失われていき、体がゆっくりと誰もいない海底へと沈んでゆく。
ここは暗くて冷たいけれど私が居た場所よりずっと親切な場所だと思う。
私も仲間に入れてほしい。
暗くて汚い所に戻りたくないの……。
やっと……やっと私はあの汚い世界から解放されるんだ。
体が更に深く沈んでゆく。
その時間が私にはとても長々と感じられた。
その合間にゆっくりと私の記憶が引き起こされていった。
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