文化祭準備と金船先輩

「金船先輩が皆を夏休みの間、ずっと連れまわしてた・・・?」

「うん、だから一条君、私達の水着姿とか知らないよ」

なんだろう、見れなくてざまあみろという思いが先に来た。


金船先輩の行動が意味不明ってのもあるが

それにしたって夏休みをずっとは変だ。

何か意図がある

共通点はハーレムメンバーだが、一条を除いたのはなんなんだ?

と、考えた所で埒が明かない。実行した相手が財閥の令嬢だからだ

「答えてくれるか怪しいけど本人に聞いてみるか」

「問題出してくるよね」

だしてくるだろうなー

遊助といた時に聞いた際も手のひらを広げてこれは?ってしてきた人だ。

あれの正解なんだったんだろうか


「金船先輩に質問があります」

「そっちから来るなんて珍しいね雫ちゃんに東谷ちゃーん」

後日、こっちから尋ねようと金船先輩がいる3年の教室に向かった

雫も一緒に。

「雫・・・いや

ハーレムメンバー全員を夏休みずっと連れまわしたのはなぜ?」

「んー?東谷ちゃんは乙女の秘密がきになると?」

そうにやにやされながら言われると

こっちも聞きにくくなるからちょっと止めてほしい。

「ま、それはそれとしてー・・・はいこれ」

と言ってスマフォの画面をこちらに向けて見せてきた

知りたかったら問題を正解しろと。

今回は魚だ。・・・何の魚?いや分かるんだけど一応聞いておきたい。

「一応聞きたいのですが、これ鯛ですよね?」

「正確には真鯛だな」

え、金船先輩は何の回答を求めてる

周りの先輩たちも、休憩がてらに金船先輩が出した問題を考えてる

が、やっぱ分からんわと言って作業に戻ってしまってる。

諦め早くない?分からなくはないけど

「・・・雫、分かった?」

「・・・刺身食べたいとかですか?」

「ぶっぶーハズレ」

刺身食べたいじゃ無かったら何なんだ

「流石に意地悪が過ぎたし、ヒントは教えてあげるか」

弟を殺した草。

そう言って金船先輩に戻ってしまった。

言っちゃ悪いんだけど金船先輩、ちゃんと作業するんだな。


っと金船先輩が戻ってきた

「そんな熱い眼差しで見つめられると私も照れちゃうぜー」

とからかってきたが、なんかムカつくし

雫に誤解させたくないのでここではっきり言っておこう

「ごめんなさい雫以外そんな目で見る気無いです」

「令嬢にそれ言えるのすげえな・・・」

と、からかうつもりだったのに直球で返したせいか呆れられた。

ちなみに雫は戻る途中、僕の手を持ってぶんぶん振り回した


「ヒントが物騒だな・・・」

「金船先輩らしいけどね」

雫と一緒に自分たちの教室に戻って作業をしている

スーパーボールすくいであると分かる看板

それの色塗り最中だ。

他はどこに水置き場を設置するか

スーパーボールをすくえた数でのご褒美

0個でも参加賞として渡すものの内容

小さい物で実際やってみて難易度の確認

クラスで分担しながら文化祭に向けて完成に向かわせていく。


文化祭まであと少し

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