私を受け止めてくれる大いなる海

消しゴムを当てられた

だが無視をする

そしたら何か反応しろよ面白くねーっと聞こえてきた

お前らに反応してやる必要なんか無い

だがこれが周りにとって面白くないのか

やっかみを買ってしまったらしい


そんな中、大海君がテスト勉強を教えてくれとせがんできた

馬鹿正直に直球だから呆気にとられた。

だがバカで中々理解しなくて嫌味を言ったりした。

でもそんな事言いながらもしっかり見てくれてるからいい奴だなって言ってきた。


彼といる時間は悪くない、もっと居てたいと思った

少なくとも教室にいるよりは良いと。


だが何故か、急に彼を突き放して一条の元に行ってしまった

私は理解できなかった、自分の行動が。


そしてハーレムの一人になって正当な悪評が飛んできた

大海君を見下すために近くに置いてた憎むべき馬鹿と。


ああ、私は馬鹿だ、それに対して反論できない事をしてしまってる。

だがそれでも大海君は2学期中間のテスト勉強に付き合ってくれと言ってくれた。


だが東谷君と雨宮さんがコチラを見てる時、思わず逃げてしまった

なんで靡いてしまったと後悔させられた

靡かず添い遂げられれば、あの二人のようになれたのかもしれないのに


大海君は変わらず私と絡んでくれる

邪険に扱う事なんて出来るわけが無い

でも私といると彼まで悪く言われる


バカだから見る目すら無いだとか

見下されてるのに気づいてないだとか


見る目が無いのも見下してるのもお前だ


だがこれ以上彼を巻き込みたく無い

もう離れてと言った


周りの声じゃねえ!

お前の声が聞きたいんだ俺は!

好きか嫌いか、どっちか言え!

お前の声で!


そんなの好きに決まってるじゃないか

そう思って思わず彼に飛び込んだ


ただだからといって一条の関係が切れた訳じゃ無い

このまま付き合っても二股だなんだ言われる。

そう思っていたら、珍しく彼から提案された

うん、バカじゃないかな

でも、一緒にバカになるのも良いだろう。

バカになってくれる相手が大海君なら問題無い。


てことで皆の前でキスをした

周りからあんな事できるんだって声が聞こえる

そーよ、大海君とならバカな事もやってのけられるのよ



消しゴムを当てられた

当てたであろう奴はにやにや笑ってる

それからもやっかみは買ってしまうみたいだ

変わった点は



きゃ!大海君なにするの!?

別に?


彼が全力投球で投げ返して彼らしく無い反応をした


どうよ今のクールな感じ

今古賀の真似したんだけど、似てたか?


……採点してあげよう

100点満点よ


よっしゃ


……バーカ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る