ハーレムメンバーと遭遇
遊助と教室に戻ってる時、とある女の子が突撃してきた
「わあなんだ!?」
「お、見知らぬ女の子の突撃。お前もハーレム作るか?」
「絶対やだ!」
と、遊助はにやにやしながら僕をからかってきたので全力で否定した
ちょっと理由があってハーレムは嫌だ。
女の子が苦手とかじゃなく、ちゃんとした理由で嫌だ
「私を無視とは、その反応、面白い!」
「は?」
「えぇ・・・?」
と、突撃してきた女の子は無視してたのを面白いと言って僕から離れた
僕と遊助はその女の子を認識する
腰まで届くストレートな金髪と特徴的な碧眼
モデル体型と言うべき高身長
そしてなぜか遊助が嫌な顔をしている
「げ、女の子の突撃だから、からかったけど、この人かよ・・・」
「どうした遊助」
「え、お前知らねえのかよ」
俺でも知ってるのにって呆れた様子をした遊助が僕にそう言ってきた
それを面白く思ったのか、金髪の女の子が語るようだ
「私を知らない?なら名乗ろう!3年の金船真帆だ。」
先輩だよ、敬いたまえ?とからかう様に言ってきた
あ、先輩だったのか。
「聞いたことないか?金船財閥の令嬢だよ」
「あ、異端児ってこの人か・・・」
遊助が耳打ちで教えてくれた事で誰か分かった
財団の異端児と言えば、この人だ
女の子を異端児と言うのは憚られるが、訳がある
財団の令嬢でありながら、破天荒で気分屋
ただ何かあれば家の力を見せて圧力をかけるといった、癇癪は起こさない
モットーは見てて飽きない事をする、だそうだ
もっとも。特徴的なのは、今はしないみたいだけど
「私がなんで貴方達に接触したか分からないって顔ね」
「そりゃ、まあ」
「興味ないね」
そっちのぼさぼさ君はつれないなー!と金船先輩と大袈裟に凹んだように見せてる
ホント興味持たないなコイツ
「まあ言っちゃえば?東谷ちゃんは関係ある事よ」
「なんで僕の名前を・・・」
「そこはほら、雫ちゃんと交流があるし、財団の力で調べた」
あー僕は一般人だし、財団の力を使えばすぐに分かるか。ん?雫ちゃん?
「私は一条ハーレムの一人って事よ」
ああ、それで関係あると。納得した
財団の異端児とは言われてるが、何だかんだで女の子なんだなと思った
しかし、金持ちにも惚れられてるとは一条は勝ち組だな
なんとなくそう思った
ただ、なんでそんな人が惚れてる男以外に突撃したのか意味が分からなくて困るが
というより
「金船先輩、食堂にいませんでしたよね?行かなくていいんですか?」
「あーそれはな、私が外堀を埋めるタイプだからだ。
それも今ようやっと終わってな?
ま、最終手段として財閥の力で無理やり全員引き剥がすけどな?」
一人の男の為に、今まで使った所を見せなかった財閥の力を使うと宣言している
財団の力に外堀まで埋められるって一条の奴、もう逃げられないな
「ま、そういう事だからさ、東谷ちゃんにお願いがあるんだわ」
雫ちゃんと仲の良い君から、ある事を言って欲しいんだよね
雫ちゃんに一条を諦めるように伝えてくんない?
僕から雫に一条を諦めろと言えと
「それを決めるのは僕じゃない。雫だ。断らせてもらう」
お前マジで勇者だなと遊助が呟いてる。
だが決めるのはいつも最終的に本人だ。僕じゃない
「へー・・・」
金船先輩が口を下弦の月の様にして笑う
・・・まさか本気で財団の力を使ってくる気か?
そう思っていたら
「かー!青春してるねー!」
なんて言うから、遊助と一緒に呆気にとられた
気を取り直した所で、気になる事を聞いてみよう
「逆になんでそんな事言うのか教えて欲しいですね
一条を独占したいからですか?」
「ん-独占かー。じゃあ問題を出して正解したらだな?」
そう言って金船は問題を出してきた。
彼女の特徴的な事をしてきた。それは問題を出す
「問題、これ何?」
そう言ってパーにしてきた手を見せてきた
「・・・パー?」
「5」
「ブッブー外れ」
外した貴方達には教えませーん!と言ってどこかに行ってしまった
そう、金船先輩は問題を出した時、普通に答えても外れと言ってくる
だがこれ以外何がある?そう思わざるを得なかった
しかし、なんなんだあの人。嵐のような人だ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます