何だコイツら(※相葉友梨視点)
私の名は相葉友梨(あいばゆり)
雨宮雫とは親友だと思ってる
かつて一条と言う奴の恋愛に雫ちゃんから協力してほしいと言われたので協力した
だがアイツはハーレム宣言のような告白に、無いと思ったので協力は止めた
だが東谷君はなぜか雫ちゃんの恋愛の後押しをしていた
良い事無いからやめとけって言ったのに、聞かないんだもの
ちょっと喧嘩して負い目があるのが内緒
そんな東谷君が塞ぎ込む雫ちゃんを元気にしてやりたいと相談されたので
引っかけたらどうよって言ったら
弱ってる所を漬け込みたくないと返してきた
分からなくはないけど、恋愛って早い者勝ちだと思うのよ
それはそれとしてポツリと大好きな雫の姿をって聞いた時
東谷君が雫ちゃんの事をどう思ってるのか聞いた時、こう思った
コイツ、雫ちゃんを異性として好きを上回る家族愛がある
幼馴染で長い交友関係にある。それもかなり良好な形で
それが裏目にでてる。異性として好きと言う感情が
家族愛のようなものによって覆いかぶさってると思った
取り除く事ができれば東谷君が雫ちゃんを落としに行く
そうしたら一条のクソハーレムから出る事が出来る
雫ちゃんは幸せ
私の思う所は無くなる
なんだ、良い事尽くしじゃない
一条は知らない。私に関係ない所でよろしくしてろって思ってる
てことで雫ちゃんの所に行こう
「ねえ雫ちゃん、ちょっといいかしら」
「な、何。友梨ちゃん・・・?」
やっぱり萎れてる状態よね、どうにかしたいと思うのは私も同じだもの
「一条関係、と言っても良いけど、まあ聞きたい事があるのよ」
「聞きたい所?」
「そう、東谷君から聞いたのよ。
お弁当を蔑ろにされてるし、一条は答えを出さないって言うらしいじゃない?」
「う、うん・・・」
「だと言うのに、一条を追いかけられる理由が知りたくて」
そう、ここが分からない。私だったら引っ叩いて出ていく
雫ちゃんは優しくて良い子だからできないだろうが、何がそうさせてるのか
「なんでだろ、私も分からなくなっちゃった・・・」
「理由が無いなら追いかける必要なんてなくない?」
「でも・・・」
「でも?」
私のわがままに悠を巻き込んでるから、悠の頑張りを無駄にしたくないから
なるほど、こいつら無自覚両想いか
ある意味これが今の雫ちゃんが一条を思う気持ちだろうと私は推測する
これもう一条への好感度は0じゃないかなと、マイナスに振り切ってるとさえ思う
だけども、東谷君は雫ちゃんの頑張りを無駄にさせないように
でもダメならダメで受け入れる。切ってもいいと言ってる
雫ちゃんは、東谷君を巻き込んだからには必ず成功させないとっていう執着
失敗しちゃっても良いのに、バカな子ね
でも分かった。ここをお互い言葉にして伝え合ってないから、一条に拘ってるんだ
これをお互い伝え合えれば、一条との関係を切る事を伝えられるのでは
ならば私が橋渡し役になろう。世話が焼けるわね全く
ま、悪い気はしないわ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます