えぇ・・・

「ねえ悠、私ってあんな状態の中で食事してたの?」

「言ってしまえばそうだよ」

「やっと気づいてくれたかしら・・・」

雫と相葉と一緒に食事をする為に移動してる最中

教室で女の子を侍らせて食事をしている一条を眺めた時

雫が言ってきた事に対してそう返す

教室にいる男達は相も変わらず一条のハーレムに怨嗟の眼差しを送ってる

「当事者だと分からなかったけど、第三者になるとキモイってなるねあれ」

「そりゃそうよ」

無関心、もしくは嫌悪に近い状態になってしまったんだろう

あのハーレム状態を当初は一条が居る位置として判断していたのに、キモイと罵った

一条は僕らに気づいたのか睨んできたが、だからと言って何かする訳でもなかった

「行こう。僕らにはもう関係ない。好きにやっててくれってのが本音だ」

「ホントそうね、行きましょう雫ちゃん」

「うん」

そう言って僕たちは食堂に向かった


「しかしなんか悪いわね。貴方たちの間に入って食事だなんて」

「何言ってるの、私と友梨ちゃんの仲じゃない」

「そうそう。むしろ僕が入って良かったのって感じ」

食堂のテーブルにお弁当を広げながら相葉がそう言ってきたので、

入っても大丈夫と肯定的な返事を返す

むしろ僕が邪魔じゃないのかと思ったり

そう思っていたら相葉がとんちんかんな事を言ってきた


「だって貴方達、恋人じゃない。私、ある意味部外者よ?」

雫と顔を合わせ、何言ってんだコイツって反応をした

なんか勘違いしてないか相葉の奴

「何言ってるの友梨ちゃん。私たち恋人じゃないよ?」

「そうだよ相葉、俺たちは恋人じゃないぞ?」

俺と雫は仲の良い幼馴染の関係だぞと伝えたら

相葉はまるで、くせ毛が飛び出たように呆けた表情をしながら

「・・・は?」

とだけ言い、頭を抱えテーブルに突っ伏した

数分後、相葉は雫を家に来るように言った


放課後、二人で帰ってる途中、相葉の事で雫と会話していた

「どうしたんだろうね友梨ちゃん。家に来いだなんて」

「なんだろうなー。ただ相葉の事だから悪い事じゃないと思うけども」

まあ行けば分かるよね!

そんな感じに会話に花を咲かせながら、じゃあ友梨ちゃんの所に行ってくるね

そう言われたので、相葉の家に行く雫を僕は見送った


後日、昼休みのお弁当タイムの時

相葉からは今日は絶対お弁当持ってくるな

持ってきたら雫ちゃんにアンタが妄想で乱暴してたと吹き込む

そんな理不尽な事を言われたので、お母さんにはお弁当を作らなくていいと伝えた


「・・・いやお腹空くんだけど」

そう思ってたところに僕に尋ね人が訪れた

「ゆ、悠。一緒にお弁当にしない・・・?」

お弁当を二つ持ち

顔を赤くして、もじもじしながら僕の元へやってくる雫の姿があった

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