新たな事実

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季節は巡り今年も後一ヶ月を切った頃、荻野先輩から連絡が来た。


ちょいちょい連絡はあり、それに対して返信はしていたのだが、電話越しの声がいつも以上に低く、一方的な言葉で


「今から迎えに行くから、出れるようにしておいて」


返事をする前に一方的に電話は切られてしまった。


今日は雪が降るような寒さだ。

直ぐにコートを羽織り出れる準備をした。


直ぐに携帯に荻野先輩からの着信があり、直ぐに切れる。


家ノ前に着いたと言うことを知らせるだけのワンギリだった。


「こんな時間に呼び出し?」


部屋を出たところで、リビングから顔を出した杉本に言われて


「うん。なんかあったのかなぁ…何処へ行くのかわかんないけど…」


荻野の家にはあの人が居るし家には向かうことはないと思っていた。

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