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圭子さんの言葉で決心がついた。
翌日待ってもらっていた返事をした。
正式な契約の為事務所へ行く日を決めて電話を切った。
俺のすぐ後ろで聞き耳立てて聞いているアイツの頭に手をのせ
「そう言うことだから…」
ニヤニヤしながら
「よかったね!」
なんでこいつは、そんな笑顔で言えるんだろうか…
「なぁ」
俺を見上げているこいつが…
「うん?」
「いや、やっぱいい」
頭に乗せていた手をどけてやり
「まぁ。そう言うことだから」
「うん…ねぇ杉本」
リビングを出て行こうとした俺を呼び止め、振り向いた俺に
「杉本のファン一番になってあげるから、がんばってね」
またその笑顔…
恥ずかしくなったのは俺だった。
まともに顔を見れずに、すぐに背を向け
「ありがとな」
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