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「何朝っぱらから、重たい話してんだ?」


寝起きの杉本の姿も見慣れたが、その髪の毛ボサボサには、いつ見ても笑ってしまう。


「何だよ、笑ってんじゃねーぞ」


こういう他愛のないやり取りが、何時までも続けば良いなぁ~と、思うのであった。

が、この後の夏休みは毎日がハードスケジュールになって行く。


のだが、まだそんな事を知らない二人である。


圭子さんは、いかに二人を使って仕事を進めるかをすでに、スケジュールを組んでいたのである。



「ほら、二人ともはやく食べちゃってよ、仕事なんだから!お給料出すんだから、しっかりと働いてもらいますよ!」

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