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通された部屋はリビングの様である。
ふかふかな大きなソファーが真っ先に目に入ってきた。
部屋の温度は空調がきいているのか、どこにいても一定に保たれている様だ。
促されソファーに座りかけた所で部屋のドアが勢いよく開けられ座らずして、立ったままになったが、同じ学園の制服を着ている人が一人入って来た。
「雅人お前、何をしている」
その人は物凄い剣幕で荻野先輩に詰めよって
「何って?」
「とぼけるな、こいつに関わるな」
私を睨み付けながら
「今すぐに出ていってくれ!二度と雅人には近付くな」
たじろいでしまった私は、なすすべもなく、今入って来たドアまで進み、荻野先輩を見るが、うつむいていたので
「失礼しました」
届いたか届いていないかはわからないが、一言、言って今さっき入って来た玄関へと向かった。
「あいつに二度と近付くな!わかったか!」
部屋の中からそう、聞こえて来た。
あいつとは、私の事だよね…
「何で兄さんにそんな事まで決められなきゃならないんだよ!俺は彼女と付き合うから」
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