3

まだ行った事もない旧館にある図書館に向かっている。


差出人のない手紙に半信半疑ではあったが、嘘でも行くだけなら!と…


旧館はドラマや映画の撮影でも使われると聞いた。

館内はひんやりとしていて、夏場は涼しく、冬場は暖かく、空調や、エアコンの類は付いていないらしい。


少し進むと右手に大きな両開きのドアが出て来て、ドアの上木の板で図書館と書かれている。


ここを開ければ、兄を知っている人が居る。

『探さない事』と、入学の条件に出されていたけれど…

そんなものは、どうとでもなる!

偶々を装えば良いじゃない?!


重たさを感じるドアを手前に引き、体が入る分だけ開けて中へと入った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る