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電車に乗り次の駅で乗り換えて二駅。わりと近いが、知っている人は通ってはいない。
お金持ちの通う学園だから…
正門は、徒歩の人はほぼ居ない。
それゆえ正門からロータリーの様になっていて、送迎専用の駐車場も用意されている。
お金持ちの中でも上下関係があるらしく、大企業の社長令嬢と、専務取締役クラスの令嬢とでは、格が違う。
それは、学園内の廊下でも露骨に出ている。
格上の人が廊下を歩いてくると、格下の人は端に避け、通りすぎるまで頭を下げている。
漫画のような世界が目の前で、現におこなわれていた。
けれど、私はそんな仕来りに、右へ習えは出来ずにいたせいか、クラスでも独りポツンとしている。
独りでも支障はなかった。
ただ、お昼のランチタイムは皆、カフェテラスへ向かうが、私は教室でお弁当を一人食べる。
皆が戻ってくる前には食べ終えて、机に突っ伏している様にしている。
庶民のお弁当とお嬢様達のランチとは訳が違う。
お弁当の中身をみられたら…
恥ずかしいから…
ありがたいのが、学力に応じてのクラス別だ。
なので、7クラスあるなかで7組である。
1組が1番優秀で有る事は間違いない。
そんな学園での高校生活が始まって、二週間が過ぎ様としていた、そんなある日の放課後…
授業を終え大半が早々に乗降口へと向かって歩いているが、私は朝下駄箱に入っていた手紙の指示に従っていた。
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