6

お腹が空いて目が覚めると、意外にとは言えないが、上半身ガッチリとした男が優希にしがみつく様に寝ているではないか。


勿論お互いに何も身に付けてなどいない。


優希の体もホルモン注射さえしていなければ、わりとガッチリとしていたのだが…


少しだけ女性らしいフォルムが出ている。

特に上半身よりも下半身と言ったところだろう。


整っている望の顔をまじまじと見ていると


「なに…みてんだ」


目は開けてはいないのに、わかるものなのか?


頬に触れていた手を、ビックリして引っ込め様としたら、優希の体に絡んでいた手が、優希の手を捕らえ


「まだご不満?」


「そうじゃないわ…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る