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部屋のなかで一定距離を保っていたのが、望の動きで変わった。


「ちょっと、なにすんのよ」


ソファーに座らずに、絨毯に座りソファーに寄りかかっていた優希の目の前に望の整った顔がある。


若干押し倒しぎみだ。


今にもキスをされそうな距離で


「あんた、意外に綺麗だよな…」


「意外にとは失礼ね!」


「少しは黙ってらんねーのかよ…」


「しょうがないでしょ!これがあたしなのよ!もう、そこ退いて頂戴!」


優希の力をもってしても、望を退かす事が出来ない。


どこぞかの御屋敷のボディーガードとして雇われているだけはある。

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