第58話   ユウイチ

ユウイチはコーヒーを飲んでいた所、プルプルと電話が鳴った。

ユウイチが「はい、ユウイチです。どちら様ですか?」と電話に出た。

社長が「こちらは、7代目の社長の竹中です。早速ですが、こちらのシステナリア社の内部心理科で働いてみませんか?今、トモノリさんが辞めて、ミツヒロさんがもう歳なので定年退職をされました」と電話で話し掛けた。

ユウイチが「今、いらっしゃる方はどなたですか?」と声を掛けた。

社長が「今は、リョウタさんだけですね」とユウイチの返事に答えた。

ユウイチは「そうですか?分かりました。部署を移動してそちらでこれから働こうと思います。よろしくお願いします」と社長に話を付けた。

ユウイチは夕方になり、スーツをクリーニングに出して綺麗な状態で仕事に向かった。

チナツが玄関先で「ユウイチさん、今から仕事に向かうんですか?今日は特に暑いので飲み物を持って行って下さい」とお茶を一本ペットボトルで出して来た。

ユウイチが「ありがとう、チナツ」と感謝をして、ハンカチを持ってバックを持って自転車で走って行った。

2階のビルが会社になっていて、1階がカラオケ店になって居た。

そのビルの階段を上り、汗をタオルで拭いながら歩いて向かった。

システナリア社では科が分かれており、内部心理科とシステナリア社の中では、デスクが広がり、パソコンで作業をする人の波と、資料を持って歩いて行く人の姿が見えた。

その奥に内部心理科と書いて有る扉が見えた。

ユウイチが「がちゃん、キイイ」と言うドアの音が鳴って、リョウタが「お、ユウイチじゃないか?ここに移動になったのか。よろしく頼むな」と笑顔で握手を交わした。

ユウイチが「はい、こちらでは初めまして。改めて、ユウイチです。今日から宜しくお願いします」と深々とお辞儀をした。

リョウタが「システナリア社の内部心理科は、お客様のご依頼により成り立っている。今出来そうな仕事をやって貰えないか?」とユウイチに資料を渡した。

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