第49話 キヨタ
マリアが「カゲハ、おはよう」とカゲハに挨拶をした。
カゲハがマリアに「おはよう」と挨拶を返した。
ミツヒロが「おはよう。今から何をするの?」とカゲハに声を掛けた。
カゲハが「今日も蝶々を見て観察して、標本にしようと思ってさ。前は逃がしちゃったから、今度こそ捕まえるの」と楽しそうに話しかけた。
カゲハが「行ってきます」と元気に家を出て行くと、標本の枠を持って、花が咲く場所に行き、アゲハ蝶を見て網を掛けた。
カゲハが「これなら、大きなアゲハ蝶の標本が出来るぞ」と意気込んで居たのだが、網から出そうとして逃げられてしまった。
カゲハが「あぁ、折角のアゲハ蝶が」とアゲハ蝶の元へと駆けて行ったが、アゲハ蝶が空高く舞い上がって行ってしまった。
男子が見て「お前みたいな暴力女が何をあがいてもアゲハ蝶は取れないよ。お前みたいなのが蝶々を追いかけても似合わないぞ」とカゲハが取ろうとして居た蝶々を踏まれてしまった。
カゲハが「何するのよ」と泣きそうになって居ると、キヨタが「何をして居る?折角、蝶々を取ろうとしている人に失礼じゃないか?」とカゲハの事をかばって居た。
男子が「やべぇ、逃げようぜ」と皆で逃げて行った。
キヨタが「僕がキヨタ。君は?」と手を差し出されて、カゲハは「私はカゲハ。さっきは、キヨタ君。助けてくれてありがとう」とお礼を言った。
キヨタの手を取り、カゲハはその場から立ち上がった。
キヨタが「良いよ。僕はこんなの慣れっこだから」とカゲハに笑顔を見せた。
カゲハは「キヨタ君」と名前を呼んだら、キヨタが「何だい?」と顔を振り向いた。
カゲハは「あ、何でも無いよ」と顔を赤らめて、胸がドキドキときめいていた。
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