第40話    カゲハ

カゲハの母のサトミは「カゲハ、最近何か良い事あったの?」とカゲハに声を掛けた。

カゲハ「そうだね。最近は、友達が出来て久しぶりに外で人と話すのが楽しくなったよ」とサトミに嬉しそうに話をして居た。

サトミは「そう。でも、あまり長い時間まで外に居ると、変な人も居るから気を付けるのよ」と話し掛けた。

カゲハが「はーい」とサトミの返事に素直に答えた。

カゲハはサトミには内緒で外に出て行くとカゲハの所に大きなアゲハ蝶がヒラヒラと飛んでいた。

カゲハの後ろで、ベビーカーを押している、お母さんやベビーカーに居る小さな子が「蝶々」と笑って手を伸ばしていた。

カゲハが「私も小さな頃、蝶々を追いかけて迷子になった事が有って、ある警察官の若いお兄さんに手を引かれて帰ったな」と懐かしくも小さな頃の思い出に心を躍らせていた。

その後、カゲハの小さな女の子は無事に家まで送り届けられた。

サトミは「こんな夜遅くに外に出歩いて居たら危ないでしょう?」とカゲハに注意をしたが、無事に返って来た事に安心して涙を流していた。

それからは家に帰る時間には遅くならないようにと夕方17時には帰ることにして居た。

ミカゲが「あら?カゲハ、久しぶりだね。元気にして居た?」とカゲハに話しかけていた。

カゲハが「ミカゲ、本当に久しぶりだね。あれから会わないからどうしたかと思ったわ」とミカゲに声を掛けた。

ミカゲが「カゲハは、どう?この街で生活をして居て楽しい?」と話し掛けて来た。

カゲハは「この通り、慣れて来たけど、まだ友達は出来そうにないわ」と笑って答えた。

ミカゲは「私は、この街気に入って居るよ。ただ、カゲハに会えなくて心細かったし、寂しかったけどね」と素直な気持ちをカゲハにぶつけた。

カゲハは「そんなに私の事を想ってくれていて、ありがとう。嬉しいわ」と少し涙を浮かべていた。

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