第28話 帰還
一寸法師が「ショウタ殿、本当にありがとうございました」とお礼を言って一寸法師は、打ち出のコヅチを持って元の世界へと帰って行った。
リサが「何か騒がしいわね?何か有りました?」と声を掛けて来たので、ショウタが「さっきまで昔話でしかあった事の無い一寸法師と出逢って、打ち出のコヅチを探して居たのさ」とリサに自慢話をした。
リサは「本当にそんな事が有るの?」と驚きを通り越して笑いが起こっていた。
ショウタが「まぁ、こんな依頼を受けて居たらどんな人に出くわすか分からないからな」とリサに話を始めた。
リサが「良いですね?ショウタさん、知り合いが多くて」と羨ましそうにして居た。
ショウタが「困りごとがあると、その人の問題を解決していくから、どうしても知り合いは増えて行くな」とショウタ自身も納得していた。
リサは「それに比べて私は、雑務ばかりで困ってしまいますよ。話すとしたら雑務のおばさんくらいですから」とショウタに返事を返した。
ショウタは「話せる相手が居るのだから、それだけで良いと思うぞ」とリサと話し込んで居たら、もう定刻の17時を過ぎようとして居た。
ショウタは「もうそろそろ帰る時間だから、またな」と急いでを持って家に帰って行った。
ショウタが家に帰るとチサが「お父さんお帰り」と、玄関にショウタを出迎えた。
ショウタが「ただいま。チサ、元気にして居たか?」と笑顔でチサの頭を撫でた。
其処にサユリも来て「お帰りなさい。ご飯できて居るから食べてね」と鍋敷きの上に鍋を置いた。
ショウタはさりげなく、耳打ちをして「リサは、俺の同僚だからな」とサユリにソッと教えた。
サユリが「そうだったのね?私も知らないのにツイツイきつい事を言ってしまって」とショウタに素直に謝った。
チサが「鍋だ。美味しそう」と立ったり座ったりはしゃいでいた。
チサが「頂きます」と手を合わせて、ご飯を食べ始めていた。
サユリもショウタも仲良く、3人でテーブルを囲んでご飯を食べていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます