ショウタは「乾かしてくれてありがとう」と恵子にお礼を言った。

恵子が「いえいえ、私は、こんな事しか出来ないから」とショウタに笑顔で答えた。

サナギは「山を登るのは大変だけど普通の生活をして居ては味わえない事も沢山あるぞ」とショウタに山に登る楽しさを教えていた。

恵子が顔を上げて「そうね。山に登るのは大変だけど、普通の生活よりも貴重な体験やスリルを味わえるから良いわね？」とサナギの気持ちを代弁して答えた。

山で歩いて居ると、其処には大きく枝分かれをした道があって、朝日山の山頂と言う看板が見えて、その先に向かうと、風景と神社があって鳥居も見えた。

其処に着くまでの苦痛や、大変さや、筋肉痛も感じないほどに綺麗な此処でしか味わえない、風景を見ることが出来た。

鳥居の神社に祀られている神様は、アサヒノノミコトと言う神様が祀られている事を知ったのは、石碑に書かれていたからだ。

サナギと恵子とショウタは、鳥居の前で手を合わせ、帰りの無事を祈った。

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