第14話     帰ってきた

「ただいま」と恵子が、家に帰って来ると「グガー」とサナギもショウタも寝ていた。

恵子が「サナギさん。起きて?」とサナギを起こすと、「はい。今度はどんなご依頼ですか?」と顔をキリッとしてその場に立った。

サナギが「あれ?夢だったのかな?」と慌てて居ると、恵子が「何馬鹿な事を言っているのよ?」とクスッと笑って居た。

サナギが「いや、夢の中でユリアさんと言うご依頼主さんが居て、その方のご主人の浮気調査をしてくれって頼まれたのさ」と話を始めた。

恵子が「そう。毎日仕事を熱心にやるものだから、そんな夢を見たのかもしれないわね」と声を掛けた。

恵子が「そうだ。今日は夕飯野菜炒めにしましょう」と目をぱちくりさせて思い浮かんだように笑顔を上に向けた。

サナギが「僕、野菜炒めが好きだから、嬉しいです」と恵子に笑顔を見せた。

恵子が「まぁ、私もショウタの面倒を看られるから、仕事またやってくれって頼まれたのでしょう?仕事をして来ても良いわよ」とサナギに気持ちを伝えた。

サナギが「やったー。ありがとう。僕も一緒にショウタを育てて行きながら、家計を支えて行こうね」と恵子と握手をし、恵子と家を支えるように約束をした。

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