第13話    ショウタ

サナギと恵子の子供がショウタと言う名前で生まれた。

恵子が「サナギさん、ショウタのオムツ取ってくれる?」と慌てている様子だった。

サナギがショウタのオムツを取ると、恵子に直ぐ渡した。

サナギは恵子と暮らして居て、心の休まる日は無いくらい、睡眠時間も削られて、ショウタのお世話をして居た。

ショウタが「おぎゃおぎゃ」と赤い顔をして泣いているので、ショウタにミルクを上げていた。

恵子が「ちょっと私行って来るからね」と仕事用のバックを持って外へと出て行った。

サナギがショウタを抱きかかえて「ショウタ、よしよし」とショウタをあやしていた。

サナギはショウタが寝てしまうと、「はぁ、僕も早く仕事に戻りたいな」と思って居ると、いつの間にか眠ってしまって居た。

サナギが夢の中で「はい、ご依頼主はどちら様ですか?」と電話を取って、ご依頼主に電話をして居た。

サナギが電話をして居たのはユリアさんで、「最近、夫と仲良く出来ず、別れる寸前まで行ってしまった」とのことで話があった。

サナギが「この件で、ご主人様とはご相談されましたか?」とユリアに電話で尋ねた。

ユリアは「ええ、そうですね。夫には話しましたが、何だか様子がおかしくて慌てて居ましたね」と一部始終をサナギに伝えた。

サナギが「それは、浮気をして居る可能性が非常に高いのでとりあえず、浮気調査隊を配備いたしますので、どうかご安心ください」と話を付けて、早速ユリアのご主人の様子を写真に撮った。

ユリアがご主人の写真を見ると、「あら、これ私の主人です」と指を差して報告すると、ホテルの向かう女性との写真がいっぱい机の上に載っていた。

ホテルに入った後の声を録音し、ユリアに聞かせると「これ、私の主人と相手さんの声ですね」と指摘したのだ。

ユリアはご主人に「やっぱり、浮気だったのね」と話をして、ユリアが主人に離婚届を書くように頼んで、離婚届けを机の上に出した。

そしてご主人もそれに了承し、離婚届けに印を押して、ユリアは役場に離婚届を提出した。

ユリアは後日、電話をして「サナギさん、ご主人の浮気が分かり、助かりました」との電話だった。

サナギが「浮気に気付けて良かったですね」と笑顔で電話に出て、また一つの依頼が終わりを告げたのだった。

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