第11話   システナリア社

サナギが思わず「あの、僕が採用ってどう言う事ですか?」と聞くと、システナリア社の社長が「キミなら優しくて、穏やかな人であると見込んでだ。どうだ、私たちの会社に来てくれないか?」と言う声が掛かり、今の相談や欲しいものを担当する、内部心理科に転職する事になった。

電話は混み合って、繋がらない状態が続いていた。

そこへ社長が来て「ゴホン、キミたち集まってくれたまえ。今から新しく配属になりました。サナギ君だ。仲良くして欲しい。」とサナギを紹介した。

内部心理科の社員達が「こんな奴で務まるのか?いや、務まるかもしれんぞ。」と言う声が聞こえて来た。

サナギが「あの、私、不束者ではございますが、これからよろしくお願い致します。」と深々とお辞儀をした。

社員達は「あ、じゃ、全部、サナギさんにやって貰おうぜ。」とサナギに書類を全部渡した。

サナギは「そんな?僕1人では、到底こんなに出来ませんよ。」と慌てて、社長を見て話をしたのだが、社長は「頑張ってくれたまえ。」とその場を後にした。

社長にも社員にも取り持って貰えず激務の中を働く事になったのだった。

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