第8話 日常の風景
サナギが来て「最近は、どうですか?」とユウリに声を掛けた。
ユウリは「最近は、本当に楽しいです。一部、ひどい人は居ますが、旅をして来た中で私を助けてくれる人の優しさや、暖かさが嬉しかったです。」と話を始めた。
サナギが「そうですか。そういう事ですね。」とユウリに対して嬉しそうな顔をして相槌を打った。
ユウリは、その後「暗い世界からもっとこの世界の明かりを知り、もっと感動をして、何かを味わって見たい。」と言う気持ちになり、一度諦めていた目の手術を受ける事にした。
ユウリの目は、全く見えない暗い世界だった。
小さい頃から不便で、みんなと同じ世界を味わいたいと思っていたユウリは手術台に乗って手術を受け、目医者から「ユウリさん、目の手術が終わりましたよ。」と声を掛けられて、手術室の明かりが見えた。
ユウリは、病院の手術が無事終わり、杖を付かなくても周りの音や、周りの物が見えることを凄く嬉しく思えた。
病院から出る際に「本日は、目が見える様になりました。ありがとうございました。」とユウリは、お礼を言って病院を満面の笑みで帰って行ったのだった。
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