第7話   行く手を阻むもの

ユウリは、目の見えない盲者として杖を付いて駅のホームを歩いていた。

若者3人が、電車を待っているユウリの後ろで「こいつ目が見ぇねぇのに、こんな所にいるなよ。邪魔だ。」とユウリの背中を押した。

ユウリは「ぶ、痛い。」と叫んだ後、顔の横から血が出ていて、身体の所々に擦り傷が出来ていた。

若者3人は「うわぁ、やべぇ。行こうぜ。」とユウリの事を見て動揺して、違うホームへと逃げた。

他の乗客が駆け寄って来て、「大丈夫ですか?」と心配でユウリを起こし、ユウリの傷の手当てをした。

ユウリが「すみません。大丈夫です。ありがとうございます。」と他の乗客にお礼を言った。

横顔に怪我をして、消毒液とカットバンを貼り逃れる事が出来た。

そうして電車に乗って、新幹線で奈良へ行ったり、京都へ行ったり、神社でこの先の旅の安否をお祈りした。

こうして、幸せを探す旅が終わりを迎えた。

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