言葉にしなくても

第3話 辛い

ダイエット2日目、クランは「はぁはぁ、辛いわ。足が上がらないし。」とクランの顔に疲労の色が見えていた。

そこへ「大丈夫ですか？クランさん」とサナギがやって来たのだが、食事メニュー通りに始めたダイエットに、疲労が溜まり床に倒れた。

サナギが「すみません。女性1人が倒れています。救急車をお願いします。」と救急車を呼んだ。

サナギが「クランさん、大丈夫ですか？」と病院に駆け込んできた。

医師と看護師が「すみません。ここまででお願いします。」とサナギの行く手を止めた。

クランは、点滴をしてスヤスヤと寝ていた。

医師から告げられたのは「過労でしょうね？」と言う話だった。

サナギはクランが目を覚ますまで、椅子に座り病院に付きっきりで看病していた。

クランは「あれ？此処は何処？」と目を覚ますと病院のベッドの上に居た。

サナギが「クランさん、ダイエットは、くれぐれも無理しないようにと言ったはずです。無理なさられたんですね。」と安心して涙が出ていた。

クランは「私は、無理なダイエットならぬ、痩せるための料理メニューを見て、ダイエット食品を食べて居たら、ほおがこけて疲れて辛かった。」と話をすると、サナギが「それは、あくまでダイエットの目安で、そんなに無理したダイエットをしなくて良いんですよ？」とクランの返事に答えた。

クランが「そうなんですね？私、無理していたんだ。」と悲しくなり涙を流していた。

サナギが「そうですよ？まー、無理してわかった事もあるはずです。たまには好きなものを食べて下さいね。」とクランを励ました。

クランが「ありがとうございます。私もう一度無理しないように少しずつ頑張ってみます。」と病室のベッドの上でサナギにお辞儀をした。