第4話 ありがとう

サナギが時たま、手紙をよこしてくれていた。

クランが「サナギさんからだ。」と何故か笑みが溢れていた。

サナギの手紙には「クランさん、あなたは本当に良く頑張っていますねー。尊敬します。ダイエットは、その後どうですか?」とクランに語りかけるような文面が手紙に広がっていた。

クランは、鉛筆を手に握り、紙に「ありがとうございます。私は、あれから好きなものを時折食べて、太るものを極力控えるようにしました。サナギさんのおかげでダイエットが楽しく続いています。」と書いてポストに出した。

クランは、「私、少しずつ身体が軽くなって来たかも。」と喜んで体重に乗ると、86.5kgだった。

前までは100kgあったのが、少しずつ痩せて来たのだ。

そうして、運動も少しだけ組んでやる日を増やし、創意工夫で、クランの体重は、85,84kgと少しずつだが痩せて来ていた。

サナギも「少しずつ痩せて来ている」とクランから手紙を貰い会いに行くと、クランは「ありがとうございます。おかげ様で好きな洋服が着られるようになりました。」と目を輝かせていた。

サナギが「良かったですね?これで、あなたも今までの自分よりも変われたので、幸せに向かって一本ずつ進めた訳ですね。」とクランの幸せそうな笑顔にホッとしていた。

クランの携帯に「あの、今まで見るよりも見た目も痩せたし、綺麗になったわね?この調子でいけば、男の人の見る目も変わるわ。」と母のリィシャンからメールが届いていた。

クランは、徐々に痩せていき、目標の70kgに近づいていくにつれて、男性から「今日、お茶どう?」と毎日声をかけられる様になっていた。

そしてクランは「ローデン、私と付き合って貰えませんか?」と告白をすると、ローデンは「良いよ。僕で良かったら。」とメールが返って来た。

クランは、あれからダイエットに勤しんでいた時よりも人生が輝いて見えていた。

そしてクランはローデンと2人で幸せに向かって一歩ずつ歩いていった。


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