《第10話》地方路線の維持に向けて

タイムリープ中の昭和ゆとり穏健派ツネオは、日高本線と池北線の新型車両として順次導入する様、上層からオールステンレス気動車キハ54形500番台への置き換えを命じられた。

特に、海沿いの路線における塩害対策は最も与えられていた課題の一つであった。

また、将来のワンマン運転開始に向けて様々な改良を加えたり、他の各地方路線における車両の改造計画として挙げられる順次ワンマン化も前提条件として、地域と鉄道部の連携強化やバックアップも進めるなど色んな方法を模索し、地方と都市のネットワークを考え直す事が求められた。

それを急務する為、昭和ゆとり穏健派ツネオは政府を通して法改正・法整備を進める様に提唱し、公明党に在籍していた頃に挙げていた政策として、公共放送とネット局の少ない民間放送と独立局の第三セクター化と同時に業務提携が急がれていたモノの、問題となっていた海水浴場と駅の廃止・廃業に反対する輩が存続を強く求めて来る様になり、年度末に会見を開き総量規制と学校週5日制と土曜休校の正式な廃案と共に、例の海水浴場を守ると共に廃駅から夏季限定臨時駅への格下げに変更し、翌シーズンまでに駅舎・油燈室小屋・物品庫の解体と簡易構内踏切への案内の為の方向付き呼び掛け看板設置が急がれた。

そして、特急型高速電車785系の順次量産と試運転を経て、札幌〜旭川間向けに1次車の営業運転を開始させ、3年半後に東室蘭〜長万部〜五稜郭間の電化開業と同時に営業運転を目標とした札幌〜函館間向けの2次車導入に向けて様々な改良案を出すなど、課題は更に山積みとなった。

そして次なる電化開業を目標としている路線に50系51形客車を函館に転属させ、入れ替えで札幌圏で未だに非電化の路線にキハ40系普通気動車を転属させるという鶴の一声で改革を進めた。

勿論、電化開業後のED76形500番台電気機関車完全転属も前提とした取り組みなのである。

次は新空港の開港と枝線の開通、地下に併設する新駅の開業を待つのみ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る