《第8話》三大特殊法人実現化前から隠された事実

昭和のゆとり穏健派ツネオは危険問題が指摘されている海水浴場と、その最寄り駅を淘汰させる他に新空港開港に伴う併設の新駅・新線開業に向け、駅構造とルートの在り方について再度提案した。

それは、札幌方面のみならず苫小牧方面にもルートが必要とされる事と、ホームが2倍必要である事だった。

それを日本鉄道協会の上層が政府を通し、見事に認可はされたモノの、実は昭和のゆとり穏健派ツネオが離れた後の日本国有鉄道で進めていた事が他にもあり、それを副総裁と官房長官が言い出した。

それは、余剰となった高速貨車活用目的で有蓋貨車に乗用車を積載し、ドライバーや同乗者を乗せる客車と併結して首都圏・東海圏と山陽・九州を結ぶ「カートレイン」に続き、余剰となった郵便・荷物車活用目的でツーリング客をメインターゲットに二輪車を郵便・荷物車改造車に積載し、主にライダーを乗せる客車と併結して首都圏・近畿圏と北海道を結ぶ「MOTOトレイン」「モトとレール」を更に広めるなどの目的で、淘汰される予定だった荷物車や郵便・荷物車を活用させる計画に入り、荷物車は二輪車積載用貨車に、郵便・荷物車は電源車に、それぞれ改造するという大胆な計画を実行していたのだった。

運賃・料金の設定は航空機・都市間バス・新幹線とレンタカーに比べて安く、所要時間はフェリーに比べて短めである事から評判は良く、その結果「MOTOトレイン」「モトとレール」に関しては、ツーリング・タンデムツーリング以外の客にも利用出来る様、客車の増結を求められるまでとなった。

それを知った昭和のゆとり穏健派ツネオは、要望に応える為にも与えられた使命はやりこなす、自身が離れていた間も残った人々が色々と新たなる挑戦に成功した事を喜び、一生懸命かつ仕事熱心に“魂”がついた。

独自路線を貫く北海道にとっては、夏場は二輪車の方が乗用車に比べて爽やかである事、冬場はプロが運転する公共交通機関の方が健全に移動出来るだけでなく、路線バスが走る道路や貨物列車及び旅客列車が走る線路の徹底的な除雪をしてくれている事、様々な弊害に負けずに戦うという忍耐と勇気がある事が全てであり、他に合わせたり比べてばかりではいけない、ゆとりだけが全てじゃない、心強さが求められる。

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