社畜

私は中学生から退院しました。

その頃からは、ゆーくんは消えました。

家庭教師と一緒に勉強し、高校卒業資格をとり、大学を出て、いい会社に就職しました。


働き出して、健康診断で注意されても働いていました。

友達に、「辞めなさい」と言われました。


でも、私はやめませんでした。

だって、人よりも劣っている、遅れている自分が、働けているだけで奇跡だから。

辞めたくはありませんでした。


それからしばらくして、ゆーくんの声が時々聞こえるようになりました。

ただ、部長に勧められた薬を飲むと、聞こえなくなりました。

いつしか、毎日その薬を持つようになりました。


さあ、今日も社畜生活。がんばります。

私が生きていいと認められるために。

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