第10話 悪夢
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誰かの夢、自分じゃない誰かの夢を見る。内容はもう確信させるには十分な物だった。
その夢の中では自分じゃない誰かのものだって気づいたのはニュースの中に証明されてしまった。
夢の初期の内容はあまり覚えてはもういない。他人の家に空き巣をしようとする夢から地獄は始まった。誰も居ないことをそいつ、つまり夢の中の自分は知っていた。窓ガラスが鍵もかかっておらず開いているらしい。そこから侵入をはたす。手には軍手が見えた。入るなりそいつは金目の物を探し始める。乱暴に家の中を探して見つけたそいつはさっさとその家を出る、夢はそこで終わった。
朝、町内アナウンスで空き巣があったらしいと告げていた。この時はまだ偶然なのだと思っていた。
それから何日もそいつは空き巣に繰り出している、夢は少なくともそう告げていた。町内アナウンスでも空き巣が多発していると、注意喚起していた。
それはそんなある日に見た夢の出来事、これが決定づけた夢の中の出来事が現実にも起きているんだと。
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