第3話《入学式》

第16話

朝6時に目が覚める。


寮部屋は、一人で過ごすには充分すぎるほどの

広さがあり、とても快適だ。


部屋のカーテンを開けて、差し込む朝日に

    「おはよう、世界」


と、物語の主人公になったかのような

セリフを口に出す。


ここは、異世界なんだ。


今日も、遠くに見えた空に、大きな翼を持つドラゴンの群れと、空を舞う人々が見えた。



まだここに来てから、一週間と少しだけだけど。


私はこの世界が、好き、、かも、しれない。


魔法が存在する、世界。



日本にいたころの記憶が曖昧で、記憶を取り戻す為にも、いろいろと考えるけれど。


ベル「ゆっくりで大丈夫だよね」



これが夢の世界だとしても、いつか覚めるその時まで。



「今はまだ覚めないで、ここに居たい。」


なんて、強く、口に出していた。

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