第43話
自分のリュックから服を取り出して洗濯機に入れ、後は目につくタオルなどを回収して放り込んだ。
「聞かなかったけど、部屋に勝手に入ってもいいのか?」
部屋の前でしばし考えるが、家事は任された自分の仕事だとドアを開けた。
ベッドの上にあった脱ぎ捨てられたスウェット以外は特に目に着くものはなく綺麗なものだ。
スウェットを回収して洗濯機をセットし終わると、真空パックされたカチカチの布団を開封してベランダへ干しに向かう。
外はひんやりとしていたが、陽射しが体を包むと心が不思議とぽかぽかして穏やかになる。
「洗濯が終わる前に朝飯食うか!」
陽射しに大きく伸びをしてキッチンに戻り、自分の朝食を準備する。
実と同じ朝食を済ませて、掃除の準備を始めるが掃除道具は掃除機ぐらいしかない。
「はたきとか雑巾は無いか……」
こんなことで早速、電話連絡は躊躇われる。仕方ないので掃除機だけと思い身をかがめた時、出しっぱなしの尻尾がテレビ台に当って置いてあるリモコンを落とす。
音に驚きながら掃除機を置いてリモコンを拾い閃いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます