第72話
「マリア様!」
セスさんの注意も全く聞かずにマリアは僕の腕をグイグイ引いて歩いて行く。
「RAIN様すみません」
謝るセスさんに僕は首を振って笑顔を返す。
来た時同様に前のめりになりながらマリアに引かれてパーティー会場に戻った。
会場に戻りファルツさんとオーナーの姿を見つけて話をしていると急かすようにマリアが僕の手を引っ張る。
約束通りにお腹がパンパンになるまで料理を勧められたのは言うまでもない。
――順風満帆。
いい風しか感じていなかった。けれど、風は気まぐれで突風や嵐になることを僕は忘れていたんだ。
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