想像
第9話
昨日、洗濯したタオルは柔軟剤でフワフワの仕上がり。
茶色い紙袋に猫のイラストを入れてタオルを入れてシールで封をした。
リュックに入れようか迷ったが、手で持っていくことにした。
鏡の前で全身を見て身だしなみを確認。
ショートパンツにノースリーブ。その上から半袖のシャツを羽織る。陽射しを遮る麦わら帽子。
いつもの格好だけど、変かな? 鏡の前でクルクル回って見るが、答えはでない。まあ、いいか。
「いってきまーす」
サンダルを履いてスケッチブックとタオル入った紙袋を持って、誰もいない部屋に声を掛けて鍵を閉める。
何を描くのかまだ決まっていない。
部屋の中で一人悶々と悩むよりもアトリエに行ったほうが、人もいて刺激になる。
それに、昨日見つけた喫茶店の話を友人のレイコに話したい。私は軽い足取りでアトリエに向かう。
喫茶店ダ・ヴィンチの前を通るが、まだ時間が早いせいかclauseの札が掛かっていた。
帰りに寄ればいいか。帰りにレイコを誘って一緒にお茶しようかな。
そんなことを考えて歩いていれば、アトリエが見えてきた。
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